日本にいた頃は自分でメロンを買うことなんてあまり無かったけれど、
フランスにあるメロンは小ぶりで安くて美味しいので、よく買うようになりました。
実家には常に何かしら果物があったけれど、実家を出てからは自分で果物を買うという事も無かったので。(果物って高いし)
その頃に比べたら、フランスに来てからはかなりの頻度で果物を買っています。
果物を買うと不意に思い出すことは、
娘を妊娠していた時、しょっちゅう夫に「フルーツ買ってきて。」とお願いしていたということ。
この時のわたしの言うフルーツとは、コンビニで買えるカットフルーツのこと。スイカとかメロンとかパイナップルとか。切る手間がなくて冷えていて、今すぐに食べられる美味しいフルーツのこと。
そんなことはもう当然分かり合えていると思っていたある日、いつもの様に「フルーツ買ってきて。」とお願いすると、なんと大きい丸々としたメロンを抱えて帰宅した夫。「メロン、買ってきたよ!」僕は良いことをしました。褒めてください。的な。大型犬の様な表情の夫。
でも残念ながらわたしは喜ばない。なぜならわたしが食べたいのは切る手間がなくて冷えていて、今すぐに食べられるフルーツだから。
これから切って冷やすの?いつ食べられるの?
わたしに美味しいメロンを食べさせてあげたいという夫の優しさが、全くわたしに伝わらなかった妊娠期間。なんだかとても懐かしい。
常にイライラしてるか、寂しかった気がする。あんまり覚えてないけど、夫はいつだって優しかったんだと思います。
日本のようなコンビニが無いので、カットフルーツを買える環境ではありません。夫も仕事が忙しく、あまり家にいません。
今は自分で買ってカットするようになりました。
何年も外国で暮らして日本に帰ったら、きっとわたしはコンビニと100均に入り浸って感動するんだろうな。